早良区荒江にある県立聴覚特別支援学校の、第20回文化祭が4日開かれ、わずかな時間でしたが覗いてみました。
以前は高等聾学校と言っていましたが、いわいる聴覚に障がいのある子供たちのための高等教育学校です。現在の生徒数は78人。福岡県だけでなく、鹿児島や大分など他県からも、専門の教育を受けるために集まって来ています。
文化祭では、講堂での創作劇や、書道や絵画作品の展示やバザーなど、賑やかに行われました。
文化祭のテーマは「がんばろう日本 輝け2011 みんなのために最高の舞台を」です。生徒たちが自ら考えたテーマで、やはり彼らも、東日本大震災からの復興を願ってくれている思いが伝わってきました。
創作劇は、三つのグループがそれぞれの狙いとシナリオを考えて一所懸命に演じていました。Aグループの劇は、科学技術が発達した近年、人間がロボットに頼り過ぎて、人を助ける行為までもロボット任せにしてしまい思わぬ失敗をしてしまうという、現代を皮肉ったもの。聴覚と言葉に障がいがあるため手話をまじえての演技。それでも少し聞き取りにくいけれども普段訓練した言葉と体全体を使った表現力で、観客には十分説得力がある舞台でした。
展示では、生徒の作品の他に、地元、原校区の公民館サークルの方達の書の作品なども、応援出品されており、なかなかの力作揃い。障がいをうけとめながら、社会で堂々と活躍できる青年になるようこれからも頑張ってほしいものです。
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