「地震で見直した地域の絆」 | 福岡県議会議員 古川忠後援会事務所 オフィシャルサイト

コラム

「地震で見直した地域の絆」

 福岡の名が地震で全国に知られるようになるなんて誰が想像したでしょうか。3月20日昼前に突然起こった大きな地震。ショックからようやく立ち直りかけた4月20日早朝、丁度一ヶ月後に震度5強もの余震がありました。

 亡くなった方、又、玄海島民をはじめ、被害を被った方々に心からお見舞い申し上げます。 災害の少ない街・福岡が自慢だった筈ですが、改めて日本は地震列島であることを思い知らされた次第です。 私は最初の発生時、ホテルの会合に向かう車の中。突然車が大きく横揺れしたのでパンクでもしたのかと思った程度だったのですが、ホテルの会場に着くと皆大騒ぎ。地震の影響で鉄道が停まったり、天神でビルのガラスが割れ落ちてきたとかの情報が入りはじめ、事の重大さに初めて気付いた次第です。

 心配になって少し早目に会場を去り、町の様子を見ながら帰宅しましたが、家に入ると、部屋中に書物や食器類が散乱している状態。天神での買い物から急ぎ帰った家族が、ビルが大揺れして生きた心地がしなかったことなど、声を震わせて恐怖を語ってくれました。

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地震に対する備えがほとんどなかった福岡ですが、その後の行政の対応は比較的スムーズに運んでいるようです。神戸や新潟地震に比べ、地上交通の被害が少なかったことや奇跡的にも火災の発生がなかったことが幸いしたと思います。しかしながら玄海沖約10キロの近さに活断層があることが全く分かっていなかったことも含め、福岡では地震への備えがほとんどなかったことが大きな反省点です。

 今回は特に玄海島で集落全体が、その地形もあって壊滅的打撃を受けましたが、島民の皆さんの結束が強いことでどんなにか救われているか知れません。復興に向けての様々な交渉事一つをとっても地域のまとまりやリーダーの存在が、いかに重要かがわかります。多くの島民が魚業を営んでいるという共通点もありますが、普段からの隣近所の付き合いや、地域を大切にしていくことの大切さを改めて見直す必要がありそうです。

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 一方、都市部、特にマンション住民の方達は、被害にどう対処していいか、途方に暮れている方も多いと聞いています。災害復旧の為の法制度の不備もありますが、ヒビの入ったマンションを出て行くにも行けない方も多いのではないでしょうか。普段の近所付き合いや、地域とのかかわりが全くなかったことが不安をさらに募らせ、解決を遅らせています。助けを求める人もなく、行政との交渉もやれないといった状況を生んでいます。自然災害の時こそ、正に個人の力ではどうしようもありません。県や市が普段から十分な対策を講じておくことは当然ですが、それぞれの町内や、地域で、十分に備えをしておくことが先ず一番です。お互いに顔を知っているだけでも、被害の把握や救助にどれだけ役に立つことか。失いがちな地域の絆を見直すキッカケになったような気がします。

                              (平成17年4月)

古川 忠

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